ラムラム珈琲ストーリー

隠れた世界最高峰といわれるグアム島のラムラム山から名前をいただきました。
なぜ、隠れた世界最高峰の山の名前をつけたのか。グアム産ラムラム珈琲の特徴について紹介いたします。

  • 隠れた世界最高峰ラムラム山
  • 単一耕作のプランテーションではない「混合栽培」
  • 丁寧な手仕事
  • グアムの家庭の味
  • ダイレクトトレード
  • サスティナブルな取り組み

隠れた世界最高峰ラムラム山

 グアム島で一番高いラムラム山。標高はたった400メートルの死火山ですが、グアム島のすぐ近くにあるマリアナ海溝が深度10,902メートルあるため。合計すると世界最高峰のエベレスト山をはるかに超える11,000メートルの山となり。隠れた世界最高峰と呼ばれています。
このラムラム山は、現在は死火山ですが、コーヒー栽培に適した火山灰土をもたらしました。また、長い年月をかけてサンゴが作り出した石灰岩は土壌改良に欠かせない存在です。

 気候は、海洋性熱帯気候で、年間平均気温は約26℃で安定しています。年間降水量は、2338ミリでコーヒーノキを育てるのに十分な水量があります。

単一耕作のプランテーションではない「混合栽培」

 一般的なコーヒーノキの単一栽培のプランテーションでは、1ヘクタール当たり熟した実で16トン、あるいは1エーカー当たり15,000ポンドが理想とされています。しかし、グアムには大規模なプランテーションはなく、20世紀当初から、それぞれの家庭で消費するために栽培され定着していました。そのため、古くから「混合栽培」が行われていました。
 最初の2年間は、タロイモやトウモロコシと間作され。若いコーヒーノキの苗木はバナナの苗木の列と交互に植えられよく生育した段階で摘果される。これは、アラビカ種の栽培時にみられる、シェードツリーと呼ばれる植物を同時に植え、その木陰で栽培する方法と類似しています。「混合栽培」 により、生産性より、おいしいコーヒーを生み出す生態系を作りに注力しています。
 グアムのコーヒーの品種は、地元ではKafeと呼ばれているアラビカコーヒーノキであり、高品質です。グアムの固有種のコーヒーノキは、1970年代に火事によりほぼ全滅しましたが、その後、グアテマラ、ブラジル等から苗木を持ち込み、復活を果たしました。接ぎ木や剪定などを行い、常日頃からおいしいコーヒーができるように努力を積み重ねています。結果として、一般的な焙煎で計測したら10brix以上ある甘さのある豆ができました。

丁寧な手仕事

 雑草取りはfosifioと呼ばれる押し鍬で行っています。コーヒーが病気になることは稀ですが、チェリーは時々島の昆虫による虫害に見舞われます。虫取りも手作業で行うので、農薬は使用していません。グアムの人には虫も食べないものは、人も食べられないという方がいます。
 コーヒーチェリーは手作業で掻き集められ、実のまま天日で3日間乾燥したのち、外皮を剥きさらに布の上で乾燥させます。
 形の悪い豆は混合栽培をしている他の作物の不必要な部分とともに肥料として活用します。

 焙煎は大型の焙煎機で大量生産をするのではなく、焙煎士が豆の状態を見極め、常に最善になるように小ロットで焙煎しています。コーヒーの風味が損なわれないように日本国内にて焙煎しています。

グアムの家庭の味

 混合栽培と丁寧な手仕事のおかげで、グアムの家庭の味のコーヒーが出来上がりました。
 グアムでは、お祝いの日にそこにいる人たちに合わせた焙煎をしてコーヒーを出す習慣があります。
 写真は、現地の焙煎方法を参考にして煎ったものです。一見不揃いな焙煎の豆ですが、一期一会のコーヒーの味が楽しめます。

 ※なお、製品は日本のベテランの焙煎士が豆のコンディションにあわせて焙煎しています。

 将来的には、グアムのコーヒーのライフスタイルや文化も伝えたいと考えています。

サスティナブルな取り組み ダイレクト・トレード

ラムラム珈琲は、当社の農園と提携農園にて、契約したグアム住民により手作業で虫取りなどの作業を行っています。生産者、焙煎技術者、販売元が一体となり、誇りを持っておいしいコーヒーをともに作る、アメリカの新しいコーヒー流通のトレンド「ダイレクト・トレード」を行っています。
生産者はキラキラとした笑顔で働いています。

「ラムラム珈琲」では、持続可能な取り組みを行っています。
 それをSDGsに合わせて紹介します。
グアムはアメリカ合衆国の準州ですが、ミクロネシア連邦からグアムへの移民の増大がさまざまな社会問題になっています。コーヒーなどの生産を通して経済の問題解決に寄与したいと考えています。
農園では、障害のある人の雇用も行っています。
また、きっちりとした賃金を支払い、プライドを持って仕事に励んでいます。
グアムは、先住民族のチャモロ人が多く住んでいます。彼らの誇りを大切にした経営や製品企画を行っています。
コーヒー豆は、人が丁寧に手をかけることでよい豆ができます。ところが、フェアトレードの基準が時代に追い付かず、ある国ではフェアトレード認証の取れている農場の賃金が安いことを理由に労働者が離れる現象が起きています。
ダイレクトトレードを導入することで、認証コストを下げ、そのぶんを頑張っている労働者に還元しています。
混合栽培をすることで、植物や生物の多様性を意識して生産をします。また、伝統的な方法を用い環境に影響を及ぼす農薬を使いません。形の悪い豆なども堆肥に使用します。
「ラムラム珈琲」は、様々なNGOと連携して、地域の問題、障がいのある人の生きがいづくり、生産者同士の交流などの活動を支援しています。

コーヒーの原点へのチャレンジ

大量生産のコーヒーが大量に消費される現在 …